はじめに
皆さんこんにちは、名も無きカイロファンです。
今回はカイロさんの新作「南国バカンス島」を一応一通りプレイしたのでざっくりした感想を書いていきたいと思います。
最初に言ってしまうと今作は良くも悪くも「いつもの施設制作・運営系カイロさんゲー」といった感じで、「釣り」や「スタンプ」といったちょっとした要素はあるもののカイロさんゲーをいくつもプレイしている方からすれば少し物足りない作品となっていると思います。
ただし南国のリゾート地を題材にした涼しげな雰囲気や海への設置物や釣りなどで増えていくお魚さんたちなど見た目的な楽しさはあり、ゲーム自体はいつも通りの安定感がありますので決しておすすめしない、という訳ではありません。
ではここからそんな南国バカンス島の面白かったところと気になったところ、そして最終的な評価を書いていきたいと思いますのでプレイしようか迷っている方は是非最後まで見てみてください。
今回のポイントまとめ
- 全体的にはいつもの箱庭製作系カイロさん
- 大江戸タウンズや温泉等に近いゲーム性
- 施設同士の相性(スポット)が存在し、色々考えて配置する楽しさアリ
- 次々増えていく生き物たちのグラが楽しげ
- 施設配置に結構癖があり建設がちょっと難しい
- 過去作に比べるとお客さんの数が少なめ
- スタンプシステムがイマイチ
- 目新しいシステムはほぼ無く、チャレンジ要素も無いので飽きやすい
「南国バカンス島」オススメな所ざっくり紹介


いつものカイロさんの安定感は健在
まずいい所・・・と言っていいのか疑問ですがいつものカイロさんらしい施設制作シミュレーションとしての楽しさは健在です。
敷地内に道を敷き、道の周辺に施設を建てていき、スタッフを育てて少しずつリゾート地を拡充させていく。 そんな”いつものカイロさんの楽しさ”はしっかり感じることができました。
また、今作では陸地の他に”海”にも岩やサンゴなどの設置物を置くことができ、自分好みに海をも改造することができてしまいます。 海に物を置くと新しい魚も住み着いてくれたりするので見た目的にもかなり賑やかになっていきます。
そんな陸のみならず海まで”見てるだけで楽しい”カイロさんのゲームらしい楽しさがまず第一の推しポイントです。




海に設置物を置くことで生き物がどんどん増えていきます。 種類も豊富で、本作の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
「宿泊施設」の仕様や「スポット」など、建物配置で色々考える楽しさ
本作ではメインとなる「旅館」の仕様や建物同士の相性など、過去作以上に配置を考えて建設する必要があり、色々考えて建設していきたい、という方はより楽しめるでしょう。
「宿泊施設」の仕様
まずお客さんが宿泊するために必要な重要設備「宿泊施設」ですが、「周囲2~3マス内にある設備によって能力が強化される」という仕様となっていて、範囲内にいかに狙った設備を詰め込むか、というのがポイントとなってきます。
配置する建物によって伸びる能力が変わり、特定のステータスを重視するお客さんを呼びやすくなったりするので狙った顧客向けの旅館を用意するため特定の能力に偏った建物を固めて配置する・・・など考えて配置していけばゲームをスムーズに進行していくことができます。




宿泊施設の建設位置周辺にある設備によって宿泊設備自体のステータスが向上していきます。
「スポット」の存在
カイロさんの施設制作ゲーではおなじみとなる建物同士の相性要素「スポット」は本作でも健在。
例えば「果物屋」と「果物系植物」を近くに置いた「フルーツスポット」など、様々な特殊相性が用意されており、上手に配置すればバラバラに配置するよりもはるかに高い効果を発揮することができるようになったします。
ちなみに今作では建物をタップすることで”どの設備を近くに置けばスポットが発生するか”のヒントが出るようになっていますのでスポットの発見はかなり容易となっています。
「宿泊施設」と「スポット」をいかに効率よく敷地内に配置できるか。 それが本作の施設制作最大のポイントにして本作の楽しみ方の一つ言えるでしょう。
「南国バカンス島」イマイチな所ざっくり紹介


一方プレイしていてちょっと気になったところを紹介していきたいと思います。
あまり真新しさは感じられない
これはどちらかというとカイロさんファン向けのポイントとなりますが正直今作は「今までのカイロさんとは違う!」というような真新しさは感じられず、「良くも悪くもいつものカイロさん」という感じの作品となっています。
カイロさんの過去作「大江戸タウンズ」や「財閥タウンズ」「温泉郷」等とは特にプレイ感が近く、それらをプレイ済みであるのならプレイすることで真新しさを得ることは恐らくできないと思います。
真新しさのなさをカバーできるやり込み要素なども薄い
さらに本作では”ダンジョン”や”グランプリ”と言ったいわゆるチャレンジ的なやり込み要素が無く、ただひたすら施設の充実に終始することになるのでゲーム継続のモチベが続きにくく、2周目以降をプレイする気になるか、と言われると微妙なところです。
個人的には過去作と似通っていて真新しさが無くともチャレンジしていける要素あればそれを目標にモチベを維持できるのですが今作は特にそういった要素が無く、強いて挙げれば能力を上げるくらいしかすることのない「釣り」やいつもの「ランクアップ」程度のもの。
もう少し「未知なる魚のいるダンジョン」とか「海洋生物の充実さを競うグランプリ」とか何かしらの目標となる要素が欲しかったですね。
「スタンプ」システムが微妙
今作ではいつもの「ランクアップ」システムに加えランクアップするための条件として「スタンプシート」の条件を満たす必要がある、という「スタンプ」システムが追加されてるのですが正直な所「これいる?」って感じで個人的には微妙な要素です。
というのもこれによりランクアップんための条件が煩雑になり分かりにくくなってしまっています。
以前は大体5項目くらいの条件を満たせばよかったのですが今作ではスタンプシートの達成が条件となってしまっているため各スタンプシートでそれぞれどんな条件があるのか確認する必要があり、面倒になってしまています。 一応各シート達成ごとに報酬はもらえますが、個人的にはこんな細分化する必要あるかな・・・?と思いましたね。
【結論】「南国バカンス島」はやや凡作
ということで結論ですが「良くも悪くもいつもの施設運営系カイロさんゲーム」という感じでした。
カイロさんファンにとっては真新しさに乏しく、やり込み要素やチャレンジ要素も薄く、正直な所カイロさんの過去作をいくつもプレイしている、という熱心なカイロさんファンであればあまりオススメできる作品ではないかもしれません。
個人的にも最初は海の生き物のグラフィックや涼やかな雰囲気などを楽しんでいましたが、過去作に比べてお客さんの数が少なかったり、やり込み要素が薄かったりで徐々にモチベが弱くなり、何とかクリアまではいったものの2周目をやる気にはなれませんでした。(一応2周目用にステージ変化も用意はされていますが)
ただしそれは今までカイロさんの過去作をプレイしてきた私のようなプレイヤーにとってであって「カイロさんの箱庭製作ゲー」として確かな面白さを持っているのは間違いなく、カイロさん初心者の方であればきっと楽しめる内容にはなっていると思います。
・・・まぁ正直じゃあ初心者にオススメ?って聞かれると宿泊施設の仕様などでとっつきにくいところもあり、過去作に比べると優先順位は落ちますが(;’∀’) とりあえず初心者の方は「温泉郷」か「忍者村」か「遊園地」をやろうな!
という事で個人的な「南国バカンス島」の評価は「60点」とさせていただきます。
安定した面白さはあるものの「いつもの」以上のものはなく、「いつもの」以上を期待してしまっている自分としてはやや物足りない作品、といった感じでした。 新要素や仕様もやや微妙で完全初心者向け、という感じでもない、扱いに困る、そんな作品でした。
どうしても気なる、という方は遊んでみてもいいと思いますが、迷っているのであれば今作はスルーしてもいいかな、とも思います。
という事で今回はここでターンエンド。 また次のターンでお会いしましょう(/・ω・)/
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