【アニメ感想・紹介】ざわ…ざわ…で有名な福本作品の代表作 逆境無頼カイジ

4.0
スポンサーリンク
アニメ
目次
  1. 【はじめに】
  2. ストーリー序盤「導入からエスポワール乗船まで」
  3. 希望の船「エスポワール」 限定じゃんけん編
  4. 鉄骨渡り編
  5. Eカード編
  6. ティッシュ箱くじ引き編
  7. カイジ 1期 感想まとめ 【未来は僕らの手の中】

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
  1. 【はじめに】
    1. 福本信行先生の関連作品
    2. この記事の方針
  2. ストーリー序盤「導入からエスポワール乗船まで」
  3. 希望の船「エスポワール」 限定じゃんけん編
    1. 限定じゃんけん編 簡単な流れ
    2. 限定じゃんけん 簡単ルールおさらい
        1. 簡単な概要
        2. 勝ち負けの条件と禁止事項
    3. 限定じゃんけん・エスポワール編 見所 
        1. 福本作品ならではの卑劣で魅力的なキャラクター達
          1. このシリーズにおける宿敵・船井
          2. 実は船井以上の難敵!? みんな大好き 安藤!
        2. 限定じゃんけん終了後も一波乱! 安藤の裏切りと不屈の脱出劇
    4. エスポワール編 終盤の感想 カイジの魂の叫びに注目!
    5. エスポワール編 まとめ 最初のエピソードとは思えない濃密さ!
  4. 鉄骨渡り編
    1. 鉄骨渡り編 簡単な流れ
      1. 導入~ブレイブメンロードまで ここまでは余興です
      2. 電流鉄骨渡り編 ここからが本番です
    2. 鉄骨渡り編 感想 「死を前にしての生への希求」は必見!
      1.  前半の橋 「・・・せっ・・・せっ・・・」はこのシーンが元ネタです
      2. 後半の橋 橋の上での石田さんとの別れは作中屈指の名シーン
  5. Eカード編
    1. これまでのギャンブルの主催者側、「帝愛」との対決
    2. Eカード編 簡単な流れ
    3. ついに対決!帝愛の大幹部 利根川幸雄の魅力
      1. これまでにない強敵 利根川
      2. カイジ名物焼き土下座 最後に見せた意地
    4. Eカード編 感想 まとめ 
  6. ティッシュ箱くじ引き編
    1. ティッシュ箱くじ引き編 簡単な流れ
    2. ティッシュ箱くじ引き編 感想
  7. カイジ 1期 感想まとめ 【未来は僕らの手の中】

【はじめに】

皆さんこんにちは、Shouと申します。

今回は「ざわ・・・ざわ・・・」でおなじみの福本作品の一つ、

「逆境無頼カイジ」を紹介したいと思います。

ネタバレ多めの感想レビューなので

それでもいいよという方のみ先へお進みください<(_ _)>

福本信行先生の関連作品


この記事の方針

この記事では

  • 福本作品に興味がある方
  • ギャンブルをテーマにした面白いアニメを探している方
  • ドラマ版、映画版でカイジを知って、アニメはどうなの?という方

向けにネタバレ有りでダイジェストでストーリーを簡単に解説しつつ

私の個人的な感想などを書いていく記事になります。

なので、この記事を読んでいただければ

未見の方でもアニメ「カイジ」第一期の大体の内容、

大まかな流れをわかっていただけると思います。

また、すでに見たよ、という方でも

アニメ感想記事見るのが好きなんだよね、という方は

内容を思い出しながら懐かしんで見ていただけると嬉しいです。

   

「逆境無頼カイジ」は福本伸行先生の漫画を原作とした

TVアニメ化作品で

原作の「黙示録編」に当たる第一期が

2007年から2008年にかけて放映され、

その後「破戒録篇」に当たる第二期が2011年に放映されました。

  

簡単に言うと

借金を背負った主人公、カイジが借金の返済のため

命懸けのギャンブルに挑んでいく

と、「ギャンブル」をテーマにしたアニメです。

  

といっても、ポーカーや麻雀などをやるわけではなく

カードを使ったじゃんけん」だったり

高所に設置された鉄骨を落ちないように渡りきる」など

ギャンブル、というよりはゲームに近いイメージで

しかも、どのゲームも開始前に丁寧に説明してくれるので

見るに当たってギャンブルについての知識は必要なく

ギャンブルを全く知らない人でも楽しめます。

  

※これ以降は作品のネタバレを含みますので

ネタバレNGの方はご注意下さい。

ストーリー序盤「導入からエスポワール乗船まで」

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

東京に住む青年、伊藤カイジは定職にもつかず、

酒と賭博、ちゃちな悪戯と日々自堕落な生活を送っていた。

しかしある日、カイジが保証人となっていた借金をしていた知人が逃走。

暴利によって膨れ上がった300万円以上の借金を返す羽目となってしまった。

金の当ての無いカイジに対し、借金の通知をしに来たヤクザ、遠藤は

「うまくいけば借金を完済できる」として、ギャンブルクルーズへの乗船を勧める。

   

遠藤の巧みな言葉に乗せられ乗船を決めてしまうカイジだったが

その船、「エスポワール」はカイジの考えているような甘いものではなかった。

  

希望の船「エスポワール」 限定じゃんけん編

限定じゃんけん編 簡単な流れ

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

乗船したギャンブル船「エスポワール」内で行われる、

グー、チョキ、パーそれぞれ4枚ずつ

計12枚のカードを使い、その勝ち負けで、

カードと一緒に配られた3つの星を奪い合う

「限定じゃんけん」での激闘を描いたパートです。

  • 「限定じゃんけん」という誰でもすぐに理解できて、それでいて奥の深い斬新なゲーム性。
  • 序盤のゆるゆるで甘いカイジが、騙され、陥れられ段々とギャンブラーとして覚醒していく成長過程。
  • 次から次に現れる、癖のある悪党達とのギリギリの戦い。

   

限定じゃんけんのゲームとしての完成度と

悪党ながらも人間らしいキャラクター達の魅力、

ゲーム終了後も二転三転する衝撃の展開、

そして福本作品特有の心理描写の良さとタメのウマさ。

  

これらの要素もあってこの限定じゃんけん編は

カイジ全体を通しても

非常に人気の高いエピソードで

福本作品の魅力である、

  • ギャンブルにおける人間のギリギリの心情描写。
  • 互いに相手を出し抜こうと巡らす策謀。
  • 見ていてハラハラするギリギリの展開。

それらの魅力が凝縮された名エピソードと言えるでしょう。

     

限定じゃんけん 簡単ルールおさらい

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
簡単な概要

「じゃんけん」という誰でも知っている

単純な競技にカードで制限を加え、

星という勝ち負けで増減するライフポイント、

カード自体の売買、譲渡、

諜報活動による相手の手札の探りあい等

単純明快なルールながら、

知略光り、周囲を出し抜ける者が生き残り、

愚図は落ちていく、

戦略が必要な奥の深いゲームになっています。

  

勝ち負けの条件と禁止事項

最初にグー、チョキ、パー、

3種4枚ずつの12枚のカードと

3つの星型のワッペンが配布され

カードを使い対戦相手とじゃんけんを行い

あいこならば互いに使ったカードのみを消費、

勝ち負けが出たらカードを消費しつつ

勝った者が負けた者から星を、受け取り、

これを繰り返し、最終的に手持ちのカードを使い切り、

その時点で星が3つ以上あれば勝ちとなります。(リピーターは4つ必要)

劇中で「星は寿命、カードはチャンス」と言われているとおり

星はこのシリーズにおける最重要アイテムと言ってよく

初っ端の船井に騙され、星1つ、カード1枚という状況に追い込まれた時の

絶望感は凄かったですね。

  

また、カードの参加者同士での譲渡、買い取りなどは禁じておらず、

カイジもその隙をついてカードの買い占めなどの作戦を立てました

ただし破棄については発覚した時点で無条件で失格となり、

劇中ではトイレにカードを流した男が別室へ連行される描写がありました。

 

   

限定じゃんけん・エスポワール編 見所 

福本作品ならではの卑劣で魅力的なキャラクター達

割と甘い考えで船に乗り込んだカイジが

船で数々の悪党と出会い、追い込まれ、ギリギリの戦いを繰り広げるうち

ギャンブラーとしての資質に目覚めていく

その過程は物語の序盤としては非常に良いです。

 

その敵キャラクターの中でも、船で最初にカイジを騙し、最後までカイジの前に

立ちふさがり続けた船井はおそらく一度見たら忘れることはできないでしょう。

このシリーズにおける宿敵・船井

ゲーム開始直後のカイジに近づき、

「あいこによるカードの安全な消費」を持ち掛けておきながら

ミスを装ってカイジを騙し、カイジを星、カード、ともに1つという

ギリギリの状況にまで追い込みます。

その後何とか持ち直したカイジがカード買い占め戦略を行うと

グループを作ってカードをシャッフルしようと周りを誘って

カイジの戦略を妨害し、その後も度重なる嫌がらせを繰り返してきた

カイジ屈指のネチネチ小悪党です。

ギャンブルの実力や頭の切れ具合が優れているわけではありませんが

とにかく卑劣な手を使い、カイジに粘着する、

ただの強敵とは一味違う、印象に残る難敵でしたね。

   

実は船井以上の難敵!? みんな大好き 安藤!
©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

そしてもう一人、このエスポワール編で

一度見たら忘れられない、強烈な活躍をするキャラクターがいます。

その男の名は、安藤

癖のあるカイジキャラの中でも一部に高い人気を誇るキャラクターです。

 

安藤はエスポワール内でカイジが生き残るために手を組んだ、

数少ない、カイジの仲間キャラで、エスポワール編では基本的に

彼とカイジ、そして古畑という男の3人組で動くことになります。

  

彼の劇中での活躍を一部上げると

  • 仲間になって初っ端、カイジたちのカードを勝手に使い勝負にいき、敗北(この時点で安藤が勝っていれば自分だけ勝ち抜けするつもりだった)
  • 買い占め戦略の破綻で錯乱しカイジの制止を振り切って勝負にいき、敗北

と加入直後から大車輪の活躍で存在感を示し

そしてゲーム終了後、カードが使いきれないアクシデントを受けて

一度別室に落ちてから、余った星で残る2人に救い出してもらう

決意を決めたカイジに涙を流し、「絶対、助け出しますから」と語っておきながら

最終局面で実利に流れ、カイジを救うための星を売り払ってしまうという

視聴者の度肝を抜くファインプレーを魅せ、その地位を不動のものとしました。

  

仲間になってからの貢献度の圧倒的低さと、いっそ清々しいまでのクソムーブ。

ある意味船井以上の強敵だった、魅力あるキャラでした。

それとどうでもいいことですが、安藤を初めてカイジが見つけた時の

「まるで、カイジらと出会うために…何者かが用意したかのように、男はいた…」

というナレーションの変わった言い回しが個人的に好きです(*‘∀‘)

  

限定じゃんけん終了後も一波乱! 安藤の裏切りと不屈の脱出劇

そんなわけで、限定じゃんけんが決着した後も波乱が続きます。

最終局面で船井に一矢報い、

星を10個手に入れたカイジ達でしたが

  

参加者の男によるカード破棄というアクシデントのせいで

「カードを使い切る」という終了条件が満たせないため

3人の中の1人は必ず別室行きとなる状況で、

カイジは自らが別室へ落ち、残る二人に、余った星で

救い出してもらうことを決意します。

  

それを安藤、古畑に伝えると、2人はカイジの決意に

涙を流して感謝しますが、この時カイジは

一瞬言い知れぬ不安に襲われるのでした。

  

その後、安藤の裏切りによって復活に必要な星を売り払われてしまい

悲嘆にくれるカイジでしたが

別室で、カイジと同じく仲間に救いだしてもらう

算段をしていた岡林を出し抜き、彼の策を盗み取り

脱出に成功します。

  

その後裏切った安藤、古畑を制裁し

彼らの持っていた余剰の星と金を奪い取ると

「捨ててやる、こんな金!!」と言い放ち

別室で知り合ったおじさんを救い出すのに使ってしまいます。

  

その行為に、カイジを非難する2人でしたが

カイジは心底嫌気がさしたように

「うんざりだ!うんざりだ!反吐が出るっーーー!!」と叫び

その思いを爆発させるのでした。

  

何とか生き延びたものの、借金を返すどころか

さらに膨れ上がってしまった新たな借金を背負って

カイジはエスポワールから下船し

町に戻っていくのでした。


以上が限定じゃんけん終了後の簡単なあらすじです。

エスポワール編 終盤の感想 カイジの魂の叫びに注目!

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

本編と言っていい限定じゃんけんが終了しても

仲間の裏切りによりどん底に叩き落され、

その逆境からも機転をきかせ脱出する

波乱な展開。その後の安藤への制裁も良しです。

  

また、別室のおじさんを救った後の2人の非難に対する

カイジの気持ちが爆発するシーンが好きなんですよね(‘_’)

「損だ、徳だ、金だ、資産だぁ…そんな話はもう、うんざりなんだよ!」

「俺たちが互いに落としあうほど、こんな企画を組んだ野郎がほくそ笑む!」

「悔しくねぇのかっ!悔しくねぇのかよぉーーー!!」(要約)

乗船の際に甘ちゃんだったカイジが船で騙しあい、

蹴落としあいを目の当たりにし、さらにその上で

そんな自分たちを笑って見ている人間がいることに思い至り、

やりきれない虚しさと悔しさが爆発した名シーンです。

カイジ役の萩原聖人さんの迫真の名演技もあり、

心に響く名セリフとなりました。

エスポワール編 まとめ 最初のエピソードとは思えない濃密さ!

まとめるとエスポワール編は

限定じゃんけんによるギャンブルパートと

その後の別室脱出パートの2つに分けられます。

 

限定じゃんけんパートは、初っ端船井によって

追い込まれたところから、策と勇気で徐々に状況を立て直し

次々と襲い来る悪党たちを機転と観察で撃破していく、

ギャンブル漫画としての面白さが軸にあり、

そこに福本作品の、人間臭いキャラクター達との絡みと

大げさともいえる心理描写、

特徴的な「ざわ…ざわ…」の書き文字。

それらを総合した作品としての「面白さ」は

「カイジ」全編を通しての魅力であり、

それは、この最初のエピソードからすでに

圧倒的に表れていたと思います。

鉄骨渡り編

鉄骨渡り編 簡単な流れ

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

  

導入~ブレイブメンロードまで ここまでは余興です

エスポワールから下船後、

また燻った暮らしをしていたカイジの元に

エスポワールを紹介してきたヤクザ、遠藤が現れ、

新たなギャンブルを斡旋してきます。

 その誘いを受け会場のホテルに赴いたカイジでしたが

そこでカイジのバイト仲間、佐原と

エスポワールで最後に助けたおじさん、石田が

共に参加しているのを知ります。

 

現れた主催側の人間に連れられ、到着した先で待っていたのは

地上約10メートル、長さ25メートルほどの鉄骨を

歩いて渡り切り、落下したら失格、そして

1着2着でゴールした者に賞金が授与される、

人間競馬、「ブレイブメンロード」でした。

  

電流鉄骨渡り編 ここからが本番です

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

ブレイブメンロードで何とか落下は免れたものの

手をついたことで失格となってしまったカイジ。

他人を突き落とさずに済んだことには安堵するものの

結局何も得られなかったことに後悔は尽きないのでした。

その後賞金の権利を得ていた佐原と石田に

主催者から封筒が渡されますが

その中身は金ではなくただの引換券でした。

  

その引換券を金に換える交換場所に行くには

また先ほどと同じような鉄骨を渡る必要があると

伝えられるのですが、今回の鉄骨は先ほどの比ではなく、

地上74メートル、落下すれば間違いなく死亡する高さであり

さらには鉄骨に電流を流すことで

手をつくことでの生き残りも許されない、

成功以外は死しかない、まさに命がけのギャンブルでした。

それでもカイジ達はこれを承諾。

鉄骨を渡り始めますが「落ちても死なない」先ほどの橋と

「落ちたら間違いなく死」という橋では全く違い、

心の弱った参加者たちは次々と落下してしまいます。

結局カイジ以外の参加者は全て落下してしまい

カイジ自身もあきらめかけますが、

最後の最後、観察と気づきによって状況を打破、

見事鉄骨を渡り切ったのでした。

  

以上が鉄骨渡り編の簡単なあらすじです。

鉄骨渡り編 感想 「死を前にしての生への希求」は必見!

鉄骨渡り編も限定じゃんけん編と並んで人気の高いエピソードで、

通常のギャンブルと違い複雑なルールなどはなく、

純粋に体を張った競技のような「鉄骨渡り」の分かりやすさ。

それも人気の一因だと思います。

 

 前半の橋 「・・・せっ・・・せっ・・・」はこのシーンが元ネタです

前半の橋は1、2着の者しか賞金がもらえないシステム、

他人を押して落としてもOKというルールがあったことで

「何かを得るためには他人を蹴落とさなければならない」

それは当たり前のことだと自分に言い聞かせ、

前の物を落とそうとするカイジがいつの間にか涙を流して

突き落すのを思い止まるシーンは

ギリギリのところで非情になれない、カイジというキャラクター

の魅力が現れた、印象的な名シーンですね。

ちなみにネットで細い場所を歩くシーンでよく見かける

「・・・せっ・・・おせっ・・・」はここのシーンが元ネタです。

  

後半の橋 橋の上での石田さんとの別れは作中屈指の名シーン

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

また、後半の決死の橋の方では

カイジ達参加者が明確な死を意識して

生への執着という当たり前のものを

猛烈な悔いと共に確認する、シーンが好きです。

   

「生きたいっ…生きたいっ…こんな当たり前のことに…

…ここまで追いつめられるまで…気づかないなんてっ…!」

とカイジが涙を流すシーンは後半の橋の印象的な場面です。

   

また、このシーンを語るうえで欠かすことができないのが

エスポワールで助けたおじさん、

石田さんとの別れのシーンです。

   

彼は前半の橋で勝ち抜き、1000万円分の交換券を

持っており、カイジのすぐ後ろを歩いていましたが

恐怖で一歩も動けなくなってしまい、

カイジに交換券を託します。

  

その際に、カイジに対し

「人間には二種類いて、恐怖を乗り越えられる人間と、

そこで立ち止まってしまう人間がいる。

カイジ君は乗り越えられる人間、だから持って行ってくれ」(要約)

と語り、さらに前を向いて歩いてゆくカイジの背に

「俺が落ちたらカイジ君は動揺してしまうだろうから振り返らないでくれ」

「勝てよぉカイジ君・・・俺は敗れた・・・敗れて・・・

・・・何の意味もない人生だった・・・

カイジ君は違う・・・カイジ君は勝てる人間なんだから・・・!」

という一連のセリフは死を前にしながらカイジへ希望を託せる

石田さんの決意と精一杯の勇気が現れている、とても良いシーンです。

  

この後のカイジの「違うっ・・・!無意味なんかじゃない・・・!」

と涙を流すシーンとも良いのですが

その直後振り返り、そこに石田さんの姿がなかったシーンは

あえてBGMや台詞をほとんど入れない、「ただ、落ちた」という

演出が素晴らしく、派手な演出やらをたくさん入れる事だけが

魅せ方じゃない、と感じました。

  

落ちる時も悲鳴を押し殺し、最後までカイジの事を思っていた

石田さんの「弱虫なりの勇気」は思わず目頭が熱くなる、

カイジ屈指の名シーンでした

 

Eカード編

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

これまでのギャンブルの主催者側、「帝愛」との対決

鉄骨渡りを生き残り、金の交換場所に辿りついたカイジでしたが

主催者側のペテンにより、金の引換券の

無効を言い渡されてしまいます。

  

逆上するカイジに、主催側の企業、「帝愛」から

新たなギャンブル「Eカード」が提案されます。

そしてその対戦相手は、エスポワールでも

鉄骨渡りでも、場を取り仕切っていた帝愛の大幹部、

「利根川幸雄」でした。

Eカード編 簡単な流れ

鉄骨を渡り切ってものの、主催者側の裁量により

交換券を無効にされてしまい、逆上するカイジに、

主催企業・帝愛の会長から新たなギャンブルが提案されます。

そのギャンブル「Eカード」での勝負を承諾したカイジは

帝愛のプレイルームへ案内されますが、

そこでカイジの対戦相手として現れたのは

それまでのギャンブル全てを取り仕切っていた大幹部、

利根川幸雄でした。

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

  

しかしこの時点で賭ける金を持たなかったカイジは

ギャンブルの賭け金の代わりに、聴力を賭けることを強要され、

特殊な装置を耳に装着され、鼓膜が破壊されるまでの距離を

賭けることになります。

  

そして始まったEカードでの対決は

序盤こそカイジが連勝するものの

「人の考えが手に取るようにわかる」と豪語する利根川が

すぐに盛り返し、カイジは連戦連敗。

12戦と区切られた戦いのうち、

2勝したのち6連敗を喫し、意気消沈するカイジでしたが

皇帝側最後の1戦で、躊躇し、迷った末に出した市民カードで

利根川に勝利し連敗をストップ。 

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

   

束の間見えた光明に喜ぶカイジでしたが

この一敗に対する、会長の利根川への異常な叱咤に

違和感を覚えたカイジは、利根川のイカサマに思い当たります。

その根源が、耳に装着された装置であることを看破したカイジは

離籍した隙に耳の装置を耳ごと切り落として排除する、という暴策で

利根川の隙を突き、一矢を報い、

さらにはこの時流した血を利用して利根川をハメ、

最後の2戦での大勝に成功。

目標にしていた2千万円の勝利を達成しました。

   

ついに対決!帝愛の大幹部 利根川幸雄の魅力

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

これまでにない強敵 利根川

このEカードで対決する利根川幸雄は

最初の限定じゃんけん編、続く鉄骨渡り編でも登場し、

明らかに特別感のある人物として描かれており

登場した時には「ついに対決か」と思ったものでした。

アニメでのナレーションでも「敵は・・・利根川っ!!

とかなり力のこもったナレーションで

強敵感を出していましたね。

  

カイジとの対決でもゲーム全体を通してカイジを圧倒し、

悪魔的な観察眼と、巧みな人心掌握術を持つ

絶対的な強者感がありましたが

実際はイカサマによってもたらされる、

絶対的有利な情報をたよりに戦っていただけで

イカサマが使えなくなった最終戦では

カード提出でおたつき、カイジに煽られるシーンもありました。

  

カイジ名物焼き土下座 最後に見せた意地

実際は間違いなく非凡な人物でしたが

結局はその優秀さを逆手に取られ、最終戦でも敗北。

会長にも見切りをつけられ、カイジへの謝罪として

熱した鉄板の上で10秒間土下座を行う「焼き土下座」を

強制され、やり遂げたのち、失脚しました。

 

初期からずっと出番のあった敵側の大幹部であり、

要所要所で印象的なセリフや暗躍で存在感を示し、

カイジとの対決でも圧倒的な大物感があった、

まさに「宿敵」でした。

 

利根川には印象的なセリフが多く、

  • 「金はなぁ・・・命より重いんだっ・・・!」
  • 「勝たなければゴミっ・・・! 」
  • 「一生迷ってろ…!そして失い続けるんだ…貴重なチャンスをっ!」

など、カイジの外でも聞くような名セリフの数々も

利根川の強者感を表す一端を担っていると思います。

    

・・・これでイカサマさえしてなければ

本物の強キャラだったんですがねw

そんな弱みも彼の魅力の一つだと思っています。

  

Eカード編 感想 まとめ 

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

Eカード編はこれまでと違い、利根川という

ただ一人の対戦相手との対決を描いています。

  

そのためカイジと利根川の2人の心理描写を中心に

描かれることが多く、

とにかく利根川の裏をかこうとするカイジと、

その策をことごとくかわし、カイジを上回る利根川の

2人の攻防は見ていてハラハラします。

  

11回戦で耳を切り落とし捨て身の勝利を得たのち、

最終戦でも血のトリックで、

「俺たちの最後の意地…受け取れぇ…利根川ぁぁ…!!」と

利根川を差し切った最後のシーンは

痺れること間違いなしです。

「奴隷は・・・二度刺すっ・・・!」

という力強いナレーションでの

決着シーンは、カイジの積み重ねと粘りが勝った、

最高のシーンでした。

ティッシュ箱くじ引き編

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

  

「Eカード」でついに利根川を打倒したカイジでしたが、

あっさりと切り捨てられる利根川を見て、

真の敵は、会長である兵藤であることを悟り、

彼に最後のギャンブルを挑みます・・・

ティッシュ箱くじ引き編 簡単な流れ

利根川打倒後、その裏で手を引いていた真の敵、

帝愛会長である、兵藤にカイジは最後のギャンブルとして

ティッシュ箱を殻にした後、大量の紙くじを入れ、

1枚だけ用意する当たりくじを先に引いた方が勝ち、という

「ティッシュ箱くじ引き」を提案します。

  

実はこのギャンブルで使うティッシュ箱には

カイジによって事前に当たりくじが仕組まれており、

カイジにとっては、周到に用意したうえでの

必勝のギャンブルでした。

最初はこのギャンブルを渋っていた兵藤でしたが

  • 自分が先にくじを引かせてもらう事
  • 賭け金を一億にし、金の無いカイジは指4本を賭ける事

の2つの条件を提示。

一瞬躊躇するカイジでしたが、イカサマにより

圧倒的有利だったこともあり、この条件を承諾します。

  

が、先にくじを引いた兵藤に続き箱に

手を入れたカイジでしたが当たりくじが見当たりません。

カイジは当たりくじが無いことに焦り、錯乱し

最後は神に祈るようにくじを引きますが、叶わず、

続く兵藤が、「ワシのような強者に二度引かせては、

引きたくなくても引いてしまう」と宣い、

あろうことか本当に当たりくじを引き当ててしまいます。

  

その後約束通り指を4本切断され、

ホテルを後にするカイジでしたが

帰りの車内で、使用した当たりくじの異変に気づき、

兵藤が当たりくじを察知し、隠滅していた事実に気付きます。

そして、その可能性に気付かなかった、

自分の思慮の浅さを後悔し、帝愛、そして兵藤への

リベンジを心に誓うのでした。

  

ティッシュ箱くじ引き編 感想

©福本伸行/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

 

アニメ「カイジ」第一期の最終ギャンブルで、

帝愛の首領、会長・兵藤和尊との直接対決です。

   

本来予定されていた勝負ではなく、Eカードの決着後、

トイレで兵藤に挑む作戦を立てていたカイジが

即席で思いついた競技のため、

今までのギャンブルに比べると非常に単純に感じます。

  

実際の対決では、イカサマで心理的優位にあったカイジが

兵藤の掴みどころのない不気味な心理攻撃で段々と余裕がなくなり、

当たりくじを見失ったことで完全に余裕を失い、

結果兵藤に当たりくじを引かれてしまうという、

あらゆる意味で兵藤に完敗する内容で

兵藤の「真の大物」としての強さを見せつけられました。

  

指の切断直前にカイジが言ったセリフ、

「胸を張れっ・・・手痛く負けた時こそ・・・・胸をっ・・・」

はその後のカイジの生き方そのもののようで、

カイジの中でも有名な名セリフです。

  

また、勝負後、カイジが口にしたのは

「もうギャンブルなんてこりごりだ」ではなく、

「奴には隙があった・・・この勝負、勝てた・・・」

という後悔の言葉で、

兵藤が一度カイジにくじを引かせたことは兵藤の隙だと指摘。

  

さらに彼がくじを始末した可能性に気付けなかった、

自分の浅慮を悔い「次は・・・必ず、勝つ・・・兵藤ぉ・・・!」

とリベンジを誓う姿は、その後何度も見られる、

手痛く負けても必ずリベンジを果たすカイジの生き方

が表れている、印象的な終わり方だったと思います。

   

カイジ 1期 感想まとめ 【未来は僕らの手の中】

 はい(*´ω`)、というわけで今回は

「逆境無頼カイジ」のアニメ第一期を中心に

簡単に紹介させていただきました。

カイジは原作の漫画からして大人気作品で、

アニメ化、実写映画化もされていますので

福本作品の中でも特に人気のある作品だと思います。

  

本作がそれほどまでに人気があるのは、

今回書いたように、

  • ギャンブル漫画としての展開の面白さ
  • 卑劣で、人間らしい魅力あるキャラクター達
  • 綿密な心理描写と独特な”間”の使い方
  • 現実的で印象的な名セリフの数々

などの要素に、「ざわ・・・」などの演出や

アニメ版キャストさん達の熱演など、

多くの、人を惹きつける要素が、バランスよく、

しつこすぎず、描かれているからだと思います。

どんなに感動的なシーンでも、あまり演出を過剰にしすぎると

それが鼻について、逆に萎えてしまう、

なんて作品もありますからね・・・

  

王道のバトル漫画や青春恋愛アニメとは一味違う、

あっちもこっちも悪人だらけの、

罠、裏切り、騙しあい、だらけの

ギャンブル漫画の金字塔を是非一度、見てみてください。

  

また、原作漫画版、アニメ版、映画版がありますが

漫画とアニメはほとんど内容は違いませんが、

映画版は、各シーンの細かいところから、構成全体の流れまで

大きく内容が異なります。(限定じゃんけんの後に地下に送られたりします)

なので漫画、アニメを全部見たよ、という方でも、

映画版は新鮮に楽しめると思います。

主演の藤原竜也さんの演技にも注目です。


  

・アニメ版・映画版、 両方が観られる動画サービス

無料登録で初月は無料で利用できます


・漫画版の購入は中古の全巻セットなどもありますので

最初からもう全巻揃えたいよ、という方におすすめです。

ただ、カイジコミックスはタイトルが間違いやすく、

「賭博黙示録」「賭博破戒録」「賭博堕天録」と、シリーズ分けされており

今回紹介した内容は「賭博黙示録 カイジ」なので購入の際はご注意ください。

ちなみにこの賭博黙示録シリーズは全13巻です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました